鳥取大学工学部 鳥取大学大学院工学研究科 Faculty of Engineering, Tottori University / Graduate School of Engineering, Tottori University

松原雄平教授らの研究グループがゲル状消火剤の高精度投下による航空消火実験を行いました

 松原雄平教授らの研究グループが2月11日に防災ヘリコプターを用いて、ゲル状消火剤を高精度投下する航空消化実験を行いました。

 地球温暖化の影響で森林火災が年々大規模化しています。森林火災は航空機の散水で消火しますが、高度が高いと消火水が霧散、低いと航空機が火災に巻き込まれて危険です。この問題を解決するため、工学研究科の松原雄平教授らの研究グループが、高い高度からゲル状消火剤(吸水してゼリー状になったパック消火剤)を火災の中心に高精度に投下するシステムを完成させました。

 これは、消防庁の競争的資金「消防防災科学技術研究推進制度」に平成25年度に採択された研究課題です。研究代表者の松原教授が、再委託先の株式会社イルカカレッジ(鳥取県米子市)とともに、ゲル状消火剤と投下管制システムの開発を進め、このたび、研究の集大成として投下実験を行いました。

 実験では、鳥取県消防防災ヘリコプターが、空中消化バケツに充填されたゲルパック消火剤を投下しました。ヘリの高度は30~50m、模擬火災の規模や飛行条件を変更して3回投下し、3回目に行ったスライド投下では、一列に並べられた5つの火災模型を見事に消火しました。今後もこの消火システムの普及化を目指した取組みが行われる予定です。

 なお、この実験は、鳥取県東部広域行政管理組合湖山消防署と鳥取県消防防災航空隊のご協力により、消火実証訓練の一環として実施されました。

 

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スポット投下:模擬火災の上空でヘリが停止状態で消火剤を投下

スライド投下:風下から低速で移動しながら消火剤を投下