体験記 - 岩本 涼
工学研究科(博士前期)化学・生物応用工学専攻 応用化学コース1年
- 氏名
- 岩本 涼
- 配属先研究室
- Chemical & Biomolecular Engineering Matteo Pasquali Group
- 研究テーマ
- Purification of Carbon Nanotubes
- 留学期間
- 平成27年8月3日~10月2日
約2ヶ月間、アメリカ合衆国・テキサス州・ヒューストンにあるライス大学工学部の研究室の一員として、研究活動に携わりました。「Purification Project」の一員として、よりいい研究ができるように、チームメンバーとディスカッションし、また、共同研究先の方との会議に参加しました。さらに、学内で行われた学会に参加、積極的に質問し、知見を広めることができました。
なお、私のライス大学での実験テーマは「Purification of Carbon nanotubes」で、主にカーボンナノチューブ(CNTs)の精製とその評価をしていました。評価内容は2つあり、1つは「Extensional Rheology」でCNTsのアスペクト比を測定するためのもの、もう一つは、「Polarized Optical Microscopy(POM)」でCNTsの結晶性を見るために行っていました。私は、CNTsの精製過程のReaction TimeやReaction Temperatureを変えることによって,CNTsのアスペクト比、または結晶性の変化を観察し、たくさんのサンプルデータを取りました。"
「憧れの地・自由の国アメリカへ!」私は期待と不安を持ちアメリカへ旅立ちました。初海外は、見るものすべてが新鮮でとても刺激的な毎日を送ることができました。一方で、英語が苦手な私にとって、コミュニケーションが取れないことはとても大変でした。自分の考えていることを100%伝えられない、理解してもらえないということはとても辛いことです。
しかし、その中で生活していくと次第に慣れてきて、簡単なコミュニケーションは取れるようになってきました。そうなると英語を話すのが楽しくなってきますし、もっとうまくなりたいと思ってきます。英語が喋れることはアメリカ以外にもドイツ、フランス、イタリア、インド、中国など多くの国の方とコミュニケーションがとれるということです。これは素晴らしいことで、自分ももっと英語力を向上させたいと思いましたし、日本に帰っても英語の勉強を続けていくモチベーションになりました。
今後の進路への影響について、留学前では、自分の進路は必然的に国内にしか考えていませんでした。この留学での経験を通して、海外の素晴らしさを肌で感じ、国外にも少しだけ興味を持つようになりました。しかし、そのためには英語は必須です。これからは留学中のモチベーションをできるだけ維持して、英語の習得に励んでいきたいと思っています。
また、留学前は、試験のための英語勉強だったのですが、今は、いろんな国籍の人と会話がしたいと思うようになり、コミュニケーションをとるための英語勉強になっています。英語を喋ることの抵抗もなくなりましたし、どんどん英語を使って会話していきたいと思っています。
アメリカで感じたことは、自分の思っていること、意見を伝えないと前に進まないということ。留学中にこのことを思う場面があり、しっかり自分の意見を伝えることでいい方向に転がりました。今思えばあそこがターニングポイントになったと思っています。