鳥取大学工学部 鳥取大学大学院工学研究科/工学専攻 Faculty and Graduate School / Department of Engineering Tottori University

体験記 - 池田季樹

持続性社会創生科学研究科 工学専攻 1年

氏名
池田 季樹
留学期間
平成29年9月1日~平成30年4月30日
報告内容
ウォータールー大学への交換留学での経験

私は、交換留学生としてウォータールー大学大学院で8ヶ月間過ごしました。ウォータールー大学では工学研究科の大学院生として在籍していましたが、大学院の講義はディスカッションメインで内容も自分の専攻と異なり、ついていくのが困難だったので学部生の授業を受けていました。また、研究留学ではなかったので、研究室に配属されることはなく、興味を持った授業に参加するというスタイルでした。

交換留学をしようと思ったきっかけは、大学3年生の秋に参加した工学部の短期ウォータールー大学訪問プログラムです。勉学に勤しむ現地の学生を目の当たりにし、彼ら彼女らに囲まれて生活することで、新たな知識を得るだけでなく人間的に大きく成長することができると感じ、交換留学を目指すことに決めました。ウォータールー大学の交換留学にはTOEFLという留学用の英語試験で規定の点数(80点)を取る必要があったので、大学3年生の冬からTOEFLの勉強を開始し、総合的な英語力を伸ばしました。

ここからは、私の交換留学について【勉強】【交流】【その他】の3つの観点から話します。

勉強

システムデザイン工学科(聴講生、単位なし)と英語(正式に履修、単位あり)の授業を取りました。

まず、Fall term(9-12月)は、Conflict ResolutionとSpeaking English for Professional Purposesの2つの授業を受けました。Conflict Resolutionは、複数者間の対立を数学的に解決する方法を学ぶ授業です。担当の先生は丁寧に授業をしてくれましたが、留学が始まったばかりということもあり、理解するのに多くの時間を割きました。試験は問題が多く時間とスタミナの勝負でしたが、とりあえず合格点は取れて良かったです。困ったときはクラスの友達が助けてくれたので,留学先での友達などの人脈はとても大事だと実感しました。Speaking English for Professional Purposesはスピーキングの授業で、発音・語彙力の向上とともに、複数回行うプレゼンテーションを通して学術的な発表を英語で行うスキルを磨きます。担当教員がたまたま日本で働いていた経験があり日本に理解があったことから授業を快適に受けることができました。クラスの中で一番成長したと先生に言ってもらえたことが印象に残っていて、嬉しかったのを覚えています。

Winter term(1-4月)は、Societal and Environmental SystemsとInterface DesignとScholarly Writing in Englishの3つの授業を受けました。Societal and Environmental Systemsは、人間社会と自然環境の複雑な関わりを数学的に理解する授業です。授業のスピードがとても速く、一番大変な授業でした。また、難解な専門用語の理解と数学の知識が要求されるため、この授業の復習に最も時間を割きました。Interface Designでは、UI・UXデザインなどWEBサイトやアプリのデザインについて学びました。自分の専攻とは関係ないものの、普段インターネットやスマートフォンのアプリを利用する私たちには身近なテーマであり、特に興味を持って授業を受けることができました。最後に、Scholarly Writing in Englishでは、論文などの学術的または専門的な執筆を英語で行うスキルを磨きます。学術的な文章ではより正確な表現が求められるので、ライティングに対する先生の評価が厳しく、英語ネイティブの友達と話し合いながらより正確で自然な表現を追及しました。

実際に授業を受けて感じたことは、「自分の英語力の低さ」と「課題の量の多さ」です。留学に行く前、正直英語には少し自信がありました。しかし、実際の会話のスピードに圧倒され、単語はほとんど知っているのに話についていけない、という感じでした。また、海外の大学は大変だと聞くことがありましたが、実際に課題の量も授業で行う量も多いです。最終課題が論文の執筆やWEBサイトの開発の授業もあり、大量の課題をこなしている現地の学生に圧倒されるとともに、日本と海外の大学生の差はこうして生まれていっているのかと思いました。

交流

勉強に多くの時間を使いましたが、現地の学生との交流にも十分な時間を割きました。カナダに着いたときは知り合いが全然いない状況だったので、まずKonja(Konnichiwa Japanという日本文化好きのサークル)に連絡を取りました。このサークルに日本語を話せる人はほとんどいませんでしたが、皆聡明で優しい人たちですぐに仲良くなれました。その後は友達を通じて新しい人に出会ったり、クラスで話しかけてくれた人と仲良くなったりして友達の数が増えていきました。日本人は隣の大学(Wilfred Laurier University)を合わせても10人ほどしかおらず、少ない分つながりは強かったです。Konja以外では、バレーボールのビギナーチームに参加したり、クラスの友達とクリスマスパーティーをしたりと楽しい時間を過ごしました。特に仲の良かった友達とは今も頻繁に連絡を取り合っており、人生に良い刺激をくれる一生の友達です。

その他

カナダの印象ですが、人が優しいです。もちろん全員ではないですが、困っているとすぐに助けてくれるし、それが当たり前のような雰囲気がありました。

冬休みにはモントリオール(カナダ)に一人で旅行に行きました。バスと民泊(Airbnb)を予約し着いたところまでは良かったのですが、Airbnbのホストと全然連絡が取れないというトラブルが発生し、最終的にモントリオールで会う予定をしていた友達の家に泊めさせてもらいました。モントリオールは古き良き町並みが残っており散歩するだけでも楽しいですが、12月末だったので非常に寒かったです(-24℃くらい)。


私の交換留学経験談(ウォータールー大学HP)

留学に行って思ったことは、「留学して良かった!」です。英語の勉強なら日本でもある程度はできますし、努力しだいで話せるようにもなると思います。でも、留学で得るものは語学力だけでなく、むしろ新たな気づき、考え方の変化、人間的な成長、友達を得たことの方が価値があると思っています。留学に興味はあるけど、海外で暮らせるか不安、行くまでにTOEFL(もしくはIELTS)の点数を取れるか不安という学生は多いと思います。ここで言いたいことは、実際にそれらを達成できたかも大事ですが、もっと大事なことは「達成できるかどうか分からないこと」に挑戦し、努力を重ねることです。その挑戦の過程で得るものは多いですし、一度挑戦できた人は別のことにも挑戦できます。ぜひ留学に興味のある人は、自分の可能性を信じて挑戦してみましょう!