鳥取大学工学部 鳥取大学大学院工学研究科 Faculty of Engineering, Tottori University / Graduate School of Engineering, Tottori University

地域安全工学センター

地域社会の安全・安心と持続的発展へ。

山陰の東部に位置する鳥取県には、東・中・西部に、それぞれ、千代川、天神川および日野川の三本の一級河川があり中国山地に源を発し日本海に流下しています。中国山地の分水嶺が北に偏在していることから、県内のいずれの河川も、急勾配で流路延長も短く、山地の源流域から日本海へ一気に駆け下る急流河川です。近年の我が国各地における土砂災害や河川災害などの自然災害の激甚化・頻発化の傾向は、急峻な地形特性を有する鳥取県でも発生が十分に懸念される状況にあります。一方、県内の中山間地では、公共交通の存続問題、地域を担う人材不足等の問題を抱え、少子高齢化が進む県域でもあります。

こうした県域の状況にあって、生活上の安全・安心の確保と少子高齢化が進む地域社会の持続的発展を目的として2012年4月に地域安全工学センターを設置しました。センターには、「安全防災部門」、「社会システム部門」および「情報部門」の3部門が設置されております。「安全防災部門」では、河川・土砂災害、豪雨、豪雪および竜巻等の気象災害、地震災害、津波・高潮および海岸侵食災害など多面多岐な災害減少について研究し、その発生メカニズムの解明と災害時の効率的な避難について研究を進めており、地域社会の防災・減災システムの構築を目指しております。また「社会システム部門」は、人口減少・高齢化・過疎化が到来している自治体が持続的な地域を形成しうるよう、様々な政策的な課題に関する解決支援の研究を行っており、鳥取大学内のみならず、自治体や企業、一般市民との密接な連携に基づき、フィールド実践的な研究を展開しています。都市部の後追いではなく、実情にあった社会システムを実現し、地方都市・過疎地域の経営技術に関する研究を進めております。また、「情報部門」では、地域の公共交通システム(過疎地域のバス交通システムのみならず空港や鉄道駅から観光目的地までの公共路線も含む)こそが、地方都市ならびに過疎高齢化が進む中山間地域を維持してゆくために必要なインフラとして不可欠なものとしてとらえており、長年にわたって、地域の路線バスの利用・利便性を高めるシステム(バスネット)を構築し公開しています。このほか、災害時においては行政から住民へ、あるいは住民から行政へのSNSの効率的な利用のあり方についても研究を進めています。 このように、当センターでは、地域と連携した調査研究を県内市町村との連携のもとで、広く推進しており、さらには大学や企業での事業継続計画(BCP)の推進支援や防災やまちづくり等に関する地域課題についての相談にも乗っています。